新米パパの本音レビュー
読んだ本、育児、小遣い稼ぎ等を勝手に本音レビューしてます。
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「八日目の蝉」 角田光代 レビュー 



「八日目の蝉」 角田光代


内容(「BOOK」データベースより)
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。


レビュー

井上真央、永作博美主演で映画化された
ベストセラー小説。

不倫相手の乳児を連れ去る希和子。
自分に向かって、笑いかけられたのを見て、
とっさに。。

逃げていく中で、母性が芽生えていく様。
それと罪悪感。
これを非常にうまく描いています。

一日でも長く一緒に薫と一緒にいたい。
それだけの気持ちで、これほど人は
強くいられるのだろうか。


そして、成長した薫の現実。
ここからがドキュメンタリーの様。
誘拐された娘として、本当の親からも
周りからも特別な目で見られる。

不倫した父親。
ヒステリックになる母親。
加熱するマスコミ。

薫自身は誘拐した希和子を恨むしかなくなるが、
過去の事実を知っていくうちに。。。

本当の母親とは?
フェリー乗り場での、
「まだ、その子は朝食たべていないの」
という、そこに母親たる何かがある。

また、感情が一杯になった時に
あとから、カレーの匂いに気付いたというような
描写がやたらリアル感を与えている。
ラストも、切なさのなかに爽やかさがある。
一番予想しやすいラストを避けてくれて、
ほっとした。

そんな中、とても気に食わないのが、
主だったメンバーがみんなだらしないこと。

不倫する父、逃げている父。
それを受け入れていた希和子。
ヒステリックな母、
薫と不倫する男。
それを受け入れる薫

みんな弱過ぎ。
馬鹿じゃねーのって思える場面も多い。
自分ではありえないというような所が
感情移入しきれなかった一因になりました。

自分の評価
★★★★☆

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

「森に眠る魚」 角田光代 レビュー



「森に眠る魚」 角田光代


内容(「BOOK」データベースより)
東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎあい、壊れた日々の亀裂へと追いつめられてゆく。


レビュー

実際に自分は2歳児の父として生活していますが、
この小説は強烈なリアリティーです。
おそらくこの作家さんも、育児を体験してのこと。

物語は5人の母親がママ友として知り合うが
育児への価値観の違い等により
段々と関係が複雑になっていく。

習い事や私立小学校受験などによる比較。
子供の性格に不安を持つ母親。
金銭的な生活の違い。
子供の精神の問題。

もー、親であれば誰でもが感じるであろう
不安や悩みをこれでもかとぶつけてきます。

5人の親のそれぞれの視点に立ち、
それぞれ自分が正しいと思うすれ違い。

子育てに正解なんてないとは思うけど、
こういう親にはなりたくないなと
思うような場面も多々あります。
これは良い反面教師。

自分の嫁さんも、ちょうど育児でママ友のど真ん中。
いろんな悩みを抱えています。
勿論自分も。
これは母親だけではなく
父親の育児への無関心や忙しさによる不参加等、
父親への警鐘とも言えます。

本当に育児や環境に関して、
母親はストレスを感じる場面がよくわかりますし。
ある意味ホラーです。怖いです。
正直気分が悪くなりました。

でも、そんなリアルを確認することで
より育児や夫婦の在り方について、
意欲的に考えている自分がいました。


自分の評価
★★★★★

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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